2014年1月5日日曜日

1-5 秘境の秘境

初めての地

同じ串本町内、しかも海を挟んで2㎞先の対岸だから、昔からよく見ている。しかし、今まで一度も行ったことがない。そこへ今日初めて行った。大島の須江地区の白野漁港という港だ。細く曲がりくねった道のどん詰まりの所だった。反対側から見る風景は、見方が違えば雰囲気が違う。例えば串本大橋。こちら側から見ると、橋と橋につながるループが連続した形で見えるのには驚いた。いつも見ている方からは、真ん中の苗我島(みょうがじま)で遮られている。串本自体も秘境だが、そのまた秘境という感がする。
 
 
出雲崎

初日の出を見るにもいい!
 正月休みで来ている三男が、行ったことがない所に行ってみたいということで、白野漁港に行った。その後、おばあちゃんに挨拶してこようと、お墓に寄った。墓は出雲崎の付け根にある。そこから岬の方へ行ってみたいというので案内した。しばらく行くとビーコンBeacon )が建っている。そこから先は細い小道が続く。
丘全体が木で覆われていた
 子どもの頃は木が生えてなく、背丈の低い笹林だったから少し行くと見晴らしが良く、180度近く、太平洋が眺められた。途中に小高い丘があり、上には穴が開いていた。戦争中は、ここに高射砲を置いて敵機を撃つための穴だと聞かされていた。その周りにもそのような穴が何か所もあった。子どもの遊び場としては絶好だった。ところが50年も経つと木の成長はすごく、雑木林になっていて、その丘も様相が変わっていた。それに子どもの頃はかなり高い丘だと思っていたが、ビックリするほど低かった。
 海が見えるところまでは、かなり歩くことになった。立ち入り禁止区域のはずなのに、岬への道がしっかり出来ているのは釣り人の仕業だ。林を抜けると急に視界が開け、太平洋が一望できる。下を見ると磯には、かなりの数の釣り人が竿をだしている。これだけ人が踏み入れば道もできるのだと思った。磯に降りるには急坂を下ることになる。そこは笹の落ち葉で滑るので、ずっと手製のロープが張ってある。やるもんだな~と感心した。

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