2012年1月12日木曜日

1/12 お薬師さんの餅まき

こんなに人がいるの?

 お薬師さんで、今年厄年の人たちが御祓いをうける。午前10時、観福寺の住職の読経から始まる。この住職の声は素晴らしい。モンゴルのホーミーのように響いてくる。坊さんの読経は眠たいものだと思っていたが、なかなかどうして。聞き惚れるというのはこういうことかもしれない。聞かせてあげられないのが残念だ。
 その後、御祓いを受ける人たちが、めいめいに寄進した餅や菓子などを、御祓いを受けた後で、櫓の上からみんなにまく。女性は登れないので、その代理の関係者や役付きの人たちが登る。自分は再来年が厄年だが、父親も88歳になるので一緒の厄年だ。再来年は父の分も合わせて気合いを入れて餅をまこう。
 櫓の周りには大勢の人。出雲にはこんなに人がいたのかと思うぐらいに集まっている。今日は平日なので、子どもたちがいないから寂しいね~と、昨夜いっちゃんと話していたが、時間前には、小学校と幼稚園の児童が集まってきた。学校行事ということで、全員来るのだそうだ。田舎的で微笑ましい。ずっと続けてほしい風習だと思う。
 いよいよ始まった。オバアサンたちは元気いっぱい。櫓の真下に陣取ってエプロンを大きく広げ臨戦態勢。「こっちにまいて~」「こっちに来ないよ~」など結構真剣。いっちゃんは?と見ると、一番外れで観戦中。
 櫓の上には一度に置けないので、三回に分けて行った。餅をまく人によっても随分と雰囲気が違うものだと実感した。見ている方としては、盛大に、一度に大量にまいた方が迫力があってよい。それにしても、頭などに餅が当たっているが痛くないのかなあ。
 遠くにもたまに投げてくるので、いっちゃんも2個ゲット。今度85歳になる父は30個ほども拾ったみたい。
 来年は、私も輪の中に入って拾うよ~と、いっちゃん。


地蔵菩薩坐像について
 今日知ったことだが、お薬師さんには3体の像が安置されている。
その中で、右側に祭られているのが「地蔵菩薩坐像」という。
 なんでも、由緒のある像だそうで、作られたのが鎌倉時代という。もともとこのお寺にあったものではなかったが、縁あって現在この寺に鎮座している。古いものの中で、座っている地蔵菩薩では最大級のものであると、昨年まで総区長をされていたYさんのお話。
 興味のある方は、次の「新宮・神倉山伝来の地蔵菩薩坐像」をクリックしてください。
 今は、写真が前に置いてあり、その奥の左手しか見えない。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿